桜はつぼみがまだ固いですが、昨日、中学校の卒業式でした。
とてもいい卒業式でした。
これで義務教育を終えたことになります。
思春期によくあるいきがった態度で、こちらが不愉快になる、
といったことが全くなくて、爽やかな卒業式。
卒業証書授与の返事や態度、国家、校歌斉唱、記念品授与、答辞、
立っている態度、座っている態度、入場、退場、
全てにおいて卒業生が素晴らしかった。
町長、校長、来賓、それぞれの祝辞、そのどれよりも卒業生が素晴らしかった。
でもそれはこの学年の生徒が、いかに充実した中学校生活が送れて、
とても学校を愛し誇りに思っている証拠なんだなあ、と思いました。
とてもやんちゃだった子もこの日は堂々ときちんとできていたし、
みんなが晴れやかな様子で、
こんな風に成長してくれるのは親として地域として嬉しいことです。
長男は保育園の年長から高知へ引っ越してきました。
半年は隣の集落の小さい保育園へ通い、
住んでいる地区の小さい小学校へ入学しました。
そしてまた隣の地区の町で一番大きい中学校へ入学しました。
一番大きいといっても一学年二クラスで全部で49名。
ほとんどの子が小学校からそのまま上がり、
他の小学校から入るのは2,3名という少数派でした。
小学校時代は隣の集落のサッカーチームへ入っていたから、
隣の集落にも友達はいたのです。
それでも最初は寂しかったと後で言っていました。
その中学校の保護者はまさに保育園から中学校までずっと付き合ってきています。
子供が生まれてからずっと、といった感じで。
その上小さいコミュニティーで暮らしているから、
親同士、先生、地域、とつきあいが濃いんです。
親戚もたくさんいますし。
同じクラスにいとこがいるとか、同じ学校に親戚が何人もいるとか。
だから「15年間ありがとう」という言葉が、まさにそのままの意味を持ちます。
これから初めて自分の意思で、
ここのムラから離れた集団に少数派として飛び込むことになります。
でもあの卒業式を見て、みんな頑張れると思いました。
「これから辛いこと悲しいこと、困難なことがあると思いますが、
この仲間や学校のことを思い出して頑張ってください」
なんて、よく言うじゃないですか。
それがほんとに実感として思うんです。
ここでの仲間や経験を糧に、これからも頑張っていける。
そう、そんな感じのいい卒業式でした。
いろんな子と関わっていたし、忙しい部活の隙をぬってよく遊んだ。
私の知らない保護者の方、先生方、そして、遊んでくれた仲間、
ほんとにありがとう、これからもよろしく。
息子よ、卒業おめでとう!
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