2012年2月29日水曜日

3月のオーガニックマーケット

3月になります。早い!
なかなか暖かくなりませんが、もう3月ですもの、暖かくなりますとも。
畑も暫時(この辺りでは良く使うのです、すぐに、という意味)始めないと!

3月のオーガニックマーケット出店は3日と17日の予定です。
3日もお天気が優れそうにありませんが、
どうにか雨だけは降らないでほしいものです。

布ナプキンは、布とキットのみの販売となりそうです。
頑張って作ってみてはいかがですか?
春にはまたマーケット内でワークショップも計画しています。

2012年2月27日月曜日

私たちは移動してばかりいたから、
この土地でずっと根を生やして生きている人をすごいと思う。
お年よりはもちろん、同年代や若い人たちにも、そういう人はいる。
この土地を離れず生きていくのだろうなと思っている。
若くてそんな考えの人を、以前は頼りなく思っていたものだ。
しかし、今はこの田舎の長い付き合いをみていると、
全てを受け入れてくれる器の大きさを感じずにはいられない。
田舎特有の噂話やしがらみはもちろんあるんだろうけど、
それを超えたところで自由を持っていると思う。
その中でよそ者を受け入れてくれる懐の深さがあるのではないか。
それはこの土佐特有かもしれないけど。

都会では他人は関係ないと言いつつ、
あるところに分類されるような人を差別し、付き合わないようにする。
人の目を気にしているんじゃないだろうか。

田舎こそいろんな人がいる。
都会にいたら、ドロップアウトしていただろうなと思える人や、
法を犯していたんじゃないか?と思える人、
誰も付き合ってくれそうにない人、
特別扱いされるであろう人、
病人扱いされるであろう人、
でも多かれ少なかれ人はそういう部分を持っている。
その人の欠点を認めて、付き合い、暮らしている。
たぶん、それには時間軸があり、懐の深さがあるんじゃないかな。

噂話は好きだし、光ネットに勝るスピードで広がるけれど、
それは警告であり、少なからず愛情であるのではないだろうか。
出る杭は打たれる的な不自由さはあっても、悪いことはしにくくなる。
悪さしている子供たちは地域で育てられ、受け入れられている。

最近、田舎でも事件がおこるようになった。
それには住みにくくされてしまった田舎が、
暮らしまで都会化されつつあるからではないだろうか。

2012年2月20日月曜日

高校受験

長男が志望校に合格しました。おめでとう。
高知県では公立校の受験が3回に渡ってあります。
前期、後期、再募集。
前期が2月の前半に終わったところです。
後期が3月前半にあります。
長男は前期で無事、合格できました。
しかし、もちろん合格できなかった子もいるわけで…
クラスの中には少数の決まっていない子達がいます。
卒業まで後1ヶ月を切り、その状況はなんだかなあって感じがします。
お互いに気を遣っているだろうしなあ。
別に高校ごときで一生が決まるわけじゃないし、
長男だって自分の力で合格できたとは言っても、落ちる可能性もうんとあったわけだし、
今は開放感ですが、その状況は紙一重なわけです。

高知県にはもちろん私立の高校もありますが、
成績が相当よく、経済的にも恵まれていないと行けない訳で、
ほとんどの子が県立の学校を受験するわけです。
私が育った長崎市内もそうでした。
長崎の場合は、滑り止めに私立を受けることができましたが。
しかし、公立の受験は1回きりで、後は再募集があるだけ。
ほとんどの子が県立を受け、卒業式の後に発表がありました。
高知では何回もチャンスがあるとはいえ、長引く感じがしていやです。
みんな一緒の環境ではないことは世の中に溢れているし、
みんな一緒でなくていいとは思うんですが、
こんなことで子供たちが苦労することはないのになとも思います。
終わってしまえばたいしたことないんだけど、
きっとこの1ヶ月と言うのは親子ともども精神的に落ち着かないものだろうから。
大切な乗り越えなければならない壁は他で味わいたいものです。

というわけで、うちは無事決まりましたから、長男は羽を伸ばせているわけです。
長女と同じく高知市内まで、2時間近くかけて通うことに相成りました。
私にとっては苦手な早起き生活が2年延びたことになります…

長男はのみ込みが早くまじめな性格ですので、成績も良かったのですが、
高校に行くことには後ろ向きでした。
「高校行かんといかんかなあ」とよくぼやいていました。
親としては「高校くらい」なんて考えて、思いもよらぬ自分の考えにびっくりしました。
そう高校は行かなくてもいいなあ、行きたくなったら行けばいい、
そう考えて、長男に言うと、今度は、
「やっぱり高校行く」と言い始めました。
まあ自分でそう思うなら受けたらいいと。
色々ある夢の中で高校に行く選択をしたみたいです。

高校が決まっていない子達もあと1ヶ月、踏ん張って、
それぞれの道が必ず開けるから、これで人生なんて決まんないから、
受験なんかに負けず、受験なんかに振り回されず、
自分で歩いて春を気持ちよく迎えられるよう、願っています。

2012年2月17日金曜日

繕いや

色々と繕ってきました。
靴下とかセーターとかトレーナーとかシャツとかジーパンとか。
そこで「繕いや」を始めようと思います。
かけはぎみたいにきれいに仕上げるのではありません。
スーツとかおしゃれ着を直すこともできません。
愛着のある普段着に穴が開いてしまった…とか、
少し丈をつめたい…とか
良く着るからほころびた…、破れた…とか
そういったものを元に戻すのではなく、手入れをする感じで。
さらに愛着を持って長く着られるように、繕ってみようと思います。
オーガニックマーケット内の「tsumugi紬」のスペースで始めます。
基本的に第1,3土曜日に出店しています。
自分で繕ってみるとなお愛着が湧くと思いますので、ご相談も承ります。





2012年2月16日木曜日

春、うぐいす

3日前から雨が続いています。
この冬は雨がほんとに少なかった。
久しぶりの雨続きです。

我が家はお風呂が別棟ですので、その横の外に洗濯機があります。
今は長女とともに早起きをして、洗濯は暗い中で始めます。
そして干す頃になると、清々しい朝が始まり、
最近はうぐいすがさえずり始めました。
春ですね。
まあまだ、雨が続くと昼間でも寒かったりしますが、
ふきのとうも食べごろを過ぎ、夜明けも徐々に早くなり、
春はそこまで、いや始まっているようです。

うぐいすはどこにいるのか見えないけれど、
ほんとにわかりやすい鳴声ですから、私にもすぐにわかります。
まだ下手だなあ、なんて思いながら聴いています。

寒い朝でも、うぐいすの声を聞くと、
きちんと春がやってきているのを感じられて、嬉しくなります。

2012年2月15日水曜日

バレンタインデー

最近のバレンタインデーは、子供たちにとって大変な行事になっています。
一般の社会の職場というものに所属しなくなって長いので、
世の中は職場でもそうなのでしょうか?
すっかり商戦に乗ってしまっているのに嫌な気がします。

毎年、長女はバレンタインデーの前になると大変です。
なんと言っても「ともチョコ」とやらが20個を超え、
前日や前の週末になると何を作るやら材料がどうやらと始まって、
寸前までどたばたします。
特別台所に立つことが好きではない上、高校になって時間もなく、
お菓子作りとは毎年、この時期だけではないのか?
計画性も甘く、最後は巻き込まれてしまいます。
毎年、今日はほっとしているものです。
当日は大荷物を持ち学校へ行きます。
これがまた3月14日にはお返しでばたばたします。
なんだか、最近の子は大変だなあ、なんて思ってしまいます。
お付き合いは大切だけどさ。
ホワイトデーを期待してあげていたりして、うーん、なんだかなあ。

換わって、男組みはいくつもらうかを気にしなくてはならなくなって…
次男は小さい学校で、女の子もほぼ全員に上げることになるみたいです。
先生からもいただいてホクホク顔。
そして長男はお年頃。
私には「もらわなかった。受験でそれどころじゃないみたいよ」とか言って、
実は何個かもらったみたいです。

私も子供たちに久しぶりにブラウニーを作りました。
いつもは全粒粉にきび砂糖や菜種油とかでばかりおやつを作っているので、
その日ばかりは白砂糖に白い粉、魅惑のチョコレート、卵にバター…
まあ贅沢に使うと売っているみたいな甘ーいお菓子ができました。

私が子供の頃は、バレンタインデーはもっと新鮮で、どきどきしたものでした。
ほんとに上げたい人がいる人だけが上げて、
もらえる男の子も少なかったし、からかわれたりして、かわいいものでした。
あーあの頃は良かったよ…なんて思ってしまうのは年をとった証拠…

2012年2月10日金曜日

寒い日が続きます。
2,3日前は風が強く、お日様が出ても寒かった。

昨日はまた魚を売りに来てくれたので、ウルメとヒラゴを合わせて買いました。
ヒラゴの刺身とウルメのお煮付け。もちろんおいしい。
ウルメの干物をサービスにいただいて、またそれがおいしかった。
天日干しだから焼くとふっくらとして、油がのっています。
この冬は雨も少なく寒くて乾いているので、
干物や干し大根、東山(干し芋)が作りやすいと、
近所のおばちゃんたちは言っています。
「ホンネンハマッコト、ヨウホセル。セワナイ!」

そしてお友達も誘った夕飯だったので、ふきのとうを次男に採ってきてもらいました。
もう出てる、遅くなるなあ、行こう行こうと思いつつ、行きそびれていていたんだけど、
次男が犬の散歩に行くときに頼んで採ってきてもらいました。
初めて一人で採りに行ったんだけど、うーん、間違いなくふきのとう。
ちょっと期待していなかった母ちゃんが悪かった。
たぶん大きくなりすぎているだろうから、
ふきのとう味噌にしようと思っていたけど、
やはり最初は天ぷらにしないとな、と天ぷら。
春の味がしました。

きちんとふきのとうを採ってきてくれた次男と賑やかな食卓にありがとう。

2012年2月5日日曜日

愛着

「愛着」とは好きな言葉だ。
単純にお気に入りだけではないと思う。
もっと色んなものをひっくるめて、
物だったり人だったり、場所だったり環境だったり…
それを好きとか気に入っているだけでなく、
それの欠点や嫌いなところも含めて、愛着が湧くのではないか。
たぶん時間が大きく関わる。

もうすぐ中学を卒業する長男を見ていると、
学校にしても友達にしても、そう感じてしょうがない。
3年間付き合ってきた友達、学校(校舎ではなくて)って、
嫌なとこもひっくるめて愛着があるんだろうな、と思う。
小さい学校(町内では一番大きいけど、全校で120人くらい)だから、
付き合いは濃くなる、先生とも。

あまり不満や悩みを口にしない長男だが、
私が聞いたり、話の流れから持論がもれる。
あー3年間、この子はまじめにやってきたんだなって思う。
勉強とかでなく、全てのことを。
思ったより学校では色んなことが起こっている。
それを自分なりに感じ考え行動し理解している。
友達のこととなると、その子のいいところ、悪いところ、ひっくるめて愛着が湧いている。
だからじれったい部分があるし親身になっているところもあるし、
我慢しているところもある。
よく理解しているなと感心する。

恋をすると相手の長所しか見えなったり、嫌いになると短所しか見えなかったりするのと違って、
時間軸の中で丸ごとに愛着が湧くのだろう。
時間を体験を共有している。

自分の中学時代を思い出すことは滅多にないし、
それがどんな風に過ごしていたかと言えば、あやふやなんだけど、
自分を形作っているには違いない。
人はそういう風にして成長しているのだろう。
時間を過ごすとはそういうことなんだろうな。

彼本人ももちろん短所を持ち、それを理解している。
きっと彼自身も同じように友達に丸ごとを理解してもらっていると思う。
だから自分自身も努力をしつつ、自分丸ごとに愛着を持たなければいけないなと思う。

今週はいよいよ高校受験本番が始まる。
あと少しで羽が伸ばせる。
春にはそれぞれの新しい生活が始まる。
きっとここでの3年間はみんなの基礎になるものだし、心の安心の場所だと思うから、
とにかく、それぞれがそれぞれの春を迎えられるよう頑張れえ!

2012年2月2日木曜日

このところ、南国高知も冷え込んでいます。
太平洋に面したここ中土佐町笹場も、風が吹き雪が舞っています。
晴れてはいるので、風で飛んできているようです。

北海道から引っ越してきた時は、夏よりも冬が辛かった。
高知は思ったより山が高く、結構寒い。
海沿いはそれこそ暖かいですが、すぐに山に入ります。
すると何度となく積雪して、雪国のような写真が新聞に載っています。
朝は道が凍り、冬タイヤをはく人もいるし、スキーをしに行く人もいます。
まさか高知に来てスキーとは思いもせず、子供のスキー用品は処分したのに。
海沿いの町に住んでいますが、引っ越してきた頃は、冬に外の水道が凍ったものです。
最近何年かはそんなことはありませんが。
その上、家の中が寒い。
古い日本家屋はなおさら…。基本、夏仕様ですから。
薪ストーブを焚いていても換気なんて気にしなくていいくらい。

うちの暖房器具は、薪ストーブ、灯油のストーブ、ファンヒーター、ホットカーペット、火鉢。
火鉢は冬の最初には活躍しますが、冬本番になるとやってられません。
餅やらほたれやらが焼けていいのだけど。
朝は長女の通学のため早起きしなくてはなので、
軟弱者の私はファンヒーターをタイマーで点けます。
夕方から薪ストーブを点けます。
なるべく電気、灯油には頼りたくないものです。
だから、昼間は寒い寒いと言いながら、ぶくぶくと着こんでいます。

北海道では家が冬を基準に建てられているし、
もう半端な寒さじゃないので、灯油に頼っていました。
古い教員住宅に住んでいましたが、煙突はちゃんとついています。
外には200リッター入る灯油タンクがあり、定期的に配達してくれます。
暖かい家の中で、真っ白に輝く美しい大地が眺められました。
十勝は雪が積もると根雪になり、ほとんど晴れているので、
月明かりの日は外が明るすぎるくらいでした。
富良野のような丘地が重なる風景は本当に解放的でした。
家中を暖かくして過ごしているので、北海道の人たちは寒がり。
内地の冬は堪らないと思います。
私たちは比較的寒く過ごしました。
夜はストーブを消していたし、トイレなんかは冷え冷えでした。

小学校の運動場はスケート場になり、冬の体育はスケート。
お父さんたちは当番で夜、整備に借り出されていました。
スキーも何度か行きましたが、私はそり止まり。
そりも楽しかった。

個人的には冬の方が好き。
でも被災地の方々、辛い冬だと思われます。
もうすぐ一年が来ようとしています。
思いの募る冬を乗り越え、暖かい春が一日も早く訪れますよう。

寒中お見舞い申し上げます。