2016年7月29日金曜日

「山の上の本屋 うずまき舎」での紬市

 
 
お久しぶりです。
あっという間に8月目前。
7月31日には「うずまき舎」さん主催の「紬市」に参加します。
うずまき舎さんは私がやっていた紬市に参加してもらってました。
山の上の本屋さんです。
センスあるセレクトで、ほしくなる本、ずっと持っていたい本ばかりです。
山の上なのできっと涼しいし、眺めが最高です。
是非ゆっくりした時間を過ごしにおいでください。
 
高知市内に引っ越して1ヶ月が過ぎました。
それなりに快適な暮らしです。
まだ道路の騒音には慣れませんが、そのうち冬がやってくるでしょう。
その騒音を気にしないようにして、家を開け放つと、風が吹きぬけ、
思ったより快適に縫い物もできるようになりました。
 
街での暮らしは、そここに人の気配はあるけれど、
誰も親しい人もなく、何となく寂しいものです。
夫が単身赴任ではなく、私も外で働いていれば感じないものでしょうが。
まあ、気楽ではあるので、楽しんではいます。
そんな中で、何人か顔見知りはでき、
隣のおじさんは何度か差し入れを持ってきてくれました。
スイカもそうですが、先日はイワガキと貝をいただいて、びっくり。
おじさんもいただきものだそうだけど、いきなりの豪華な食卓となりました。
市内といえどもさすが海が近く、海の幸が豊富で、海に親しんでいる証拠ですね。
 
そして、何度か中土佐町のうちにも帰り(帰るというのは変な話ですが)、
懐かしの畑からシソを採ってきて、シソジュースも作りました。
 
と、そんなこんなで、夏を乗り切れそうで、
来週には懐かしの北海道に次男と二人で行ってきます。

2016年7月6日水曜日

安心


















街暮らしに慣れていないもので、
家で縫い物とか始めたのですが、何となく落ち着かなかったり…
夏のような暑さで、あちこちを玄関までも開け放ってます。
家の前は住宅街の小道で、昼間は人通りはほとんどありません。
古い住宅街だから、老人が家にはいるようです。
お向かいの家はリフォームかなんだか工事をやっているようです。
うるさくはないんですが、10時と3時にはおじさんが道で休憩しているようです。
話し声が聞こえてくる。人の気配。

田舎では、集落ほとんどの人を知っているし、
畑でおしゃべりしている声がしても、声の主はわかっているし、
きっとこちらの気配も届いているんだろうけれど、
それはそれ、それぞれがそれぞれの生活を知っている、
気心知れてるっていうか、落ち着かないことはないんです。

でも、ここでは、まだ落ち着かない。
工事のおんちゃんに挨拶するかどうかも迷うし、
声のする間は外に出ないようにしてみたり…
反対の家からは、お風呂に入っている子どもの声が毎晩聞こえています。
でも顔は知らない。
どこに誰が住んでいるのか知らない。
こちらの動向はもれているはずだけど、きっとそれぞれがサグリサグリ…

なんというか、そんな感じ。
それはそのうち慣れたり、顔見知りが増えたりして、どうにかなるんでしょうが。

その中で、安心したこと。
夕方の犬の散歩は私の仕事なんだけど、
顔見知りが少しできました。
お年寄りは挨拶してくれるし、話しかけてくれたりもする。
子どもは挨拶してこないな、こちらからしても無視するな、なんてことが続いていたんだけど、
暑さが続いていた今日、近くの川で、子どもが遊んでいたんです、2組も。
その中の中学生らしき3人組は、向こうから挨拶してきた!嬉しい。
まじめ君ではない感じだけど、川の脇の小道はその子達の自転車が停めてあって、
じゃまじゃないかと気にもしているみたいだった。
「小さい魚捕まえようとしてる」ってお話しもできたよ。
高知市内の川だから、次男にしてみれば、こんなとこで遊ぶのかって感じかも。
そんなにきれいではないけれど、まあ都会よりはきれいだし、
ハヤみたいな魚も泳いでいるし、田んぼにも引かれてる。
そう散歩コースには田んぼも畑もあるんです。ほんとに街か?

もう一つ。
隣のおじさんが、玄関からやってきて、もらったスイカをお裾分けしてくれた。
玄関でぱっかり切って。
庭越しにしか話したことなかったから。
玄関から「包丁持ってきて」ってやってきたのは嬉しいことです。

そんなことって安心だよなあって実感しました。
人との暮らしの中の繋がり。
親戚縁者のいないところでばかり暮らし、田舎暮らしの続いた今、
近所の人の顔を知らないってことは、安心できないんですね。
大都会では知らないのが当たり前だった気がするけれど。
顔ぐらい知って、挨拶くらいしたい。
子どもが遊んでいる姿が見られる。
今日は暑いからって、そこにある川に入ってはしゃげる。

そんな安心をもらって、そして今日、未だ住民票のある田舎で不在者投票をしてきました。
こんな安心が続きますように。

2016年7月1日金曜日

引っ越しました


















 何やかやとごたごたとして、引越しがやっと完了しました。
高知は東西に長い県で、中央の高知市から西に40キロくらいの中土佐町から、
中央の高知市に引越ししました。
夫は6月から北海道で仕事することになり、
次男は高校入学したばかりで、夫は単身赴任になりました。
夫は北海道、長女は岡山、長男は富山、私と次男は高知市、
高知に移住して14年が経つ頃には、家族はあちこちで暮らすこととなりました。

久しぶりの街暮らしです。
高知市の古くからの住宅地らしく、周りは住宅街ですが、
県道がすぐ近くを走っており、うるさい…
田舎ではうるさいといえば農繁期のトラクターの音、
降ってくるようなかえるやせみの声…
車の音、工事の音は耐え難いですね。
それでもたかだか高知、夜になると静かになるし 、せみの声も鳥の声も聞こえてきます。

中土佐町では古民家で暮らし、ここでは街中の古い長屋みたいな家です。
どちらも古いのですが、田舎の農家と、住宅街の町家。
傾斜地なので、高低差がおもしろく、変な間取りで、
暮らしを整えるのが楽しくもあります。

ただ久しぶりに街中で暮らしてみて気づいたこと。
汚水、バケツの水とかを流してしまうところがないんです。
田舎では外の水場があったし、畑も川もあった。
ここでは、外の洗濯機用の排水溝は洗濯機で埋り、それ以外の排水溝が見当たらない。

それと、外で顔合わせた人と挨拶するかどうか…
挨拶しても無視されることもあるし、子どもたちも挨拶してこない。
街とはいえ住宅地なんだけど、変な感じ。

そして前の家に荷物整理のため一週間ぶりに帰ったら、
田んぼには稲穂がつき、草の勢いはすごく、何だかずっと帰っていない気がした。
日々目にしている景色は、日々の変化を感じつつも当たり前になり、
暮らしているからこその変化と、久しぶりに見るから気づく変化があることに気づく。
旅行で見る風景と、暮らしているからこそ染み入る風景は違うものです。
それが環境というものですかね。
これからはここでまた、日々目にしている景色が私たちの環境となります。

近くには土佐神社という立派な神社があり、
年の半分の昨日、輪抜け祭という祭りがありました。
夜、次男と出かけ、お参りしてきました。
ここで楽しい暮らしができますように。