2011年12月19日月曜日

不登校その四、慣らし学校

担任の先生、養護の先生にはホント、お世話になった。
学校へ行くようになったものの、次男はもともと人と遊びたいタイプだから、
勢いがついてしまうのです。
半日から始まり、1,2時間クラスに入り、他は保健室で過ごす。
次男は「もう大丈夫なのに」とつぶやいていた。
私も実際、次男がだめと思うまで、みんなと一緒でいいのではないかと思っていた。
先生は「せっかく来られるようになったのにまたちょっとしたことで元に戻ることもあるから。
なるべく少しずつ長くしていって、そのうち大丈夫になるから。様子見ながら」と。
次男には「先生の言うこと聞いときなさい」とか言っておいた。

ずいぶん経ってから、現場にいる先生の言葉がわかったような気がする。
次男は学校へ行って友達と接することに恐れ、顔つきが強張っていた。
次にどう言えばいいか、どう動けばいいか、
まさにどっちの足から歩いたらいいのかわからない状態だったから、
やはりリハビリが大事だったのかも。
周りの友達にとっても先生にとってもそうだったのではないか。
結局、普通に学校へ行くようになるのに、一ヶ月くらいかかった。
その間に表情がほぐれ、言葉も行動も自然になっていったのでしょう。
周りもいつの間にか次男がそこにいることに慣れていったのかも。

そんな時笹場まつり(学習発表会)があった。
次男は準備に全部参加できていないから、劇や発表、合奏など、
できるところで、参加させてもらえた。
「もっとやりたかったのに」と言う次男に、
「今年は仕方ない、休んだから。来年はがんばりよ」と。
合奏でトライアングルをたたく次男に笑ってしまった。
子供って必死なんだな、何でも一生懸命なんだなって。

その半年を乗り越えたことで成長したのか、ほんとに乗り越えたのか今もわからない。
未だに人の目を気にする性格だし、怒られるとすぐにしゅんとなる。
あの子がこうした、この子がこう言った、誰々がけんかした。
子供って親の前でいい子でいたいから、人のことばかり言うし、
自分がほめられたことばかり言う。
それを聞いてあげつつ、我が子がやっていること、発信していることを、
見逃さないようにしないとと思う。
実は暗にどうしたらよいかヒントを求めていたりする。
やはり家は安心の場で欠点も認め合った信頼関係が必要だ。
兄弟はけなしあい都合のいいわがままを言ってけんかもするが、
家族でないと言えない指摘ができる関係でもある。
だから家では愚痴を言ってストレスを発散して、安心して外に出て、
そして帰って来られる場所にしなくては、と思っている。
そうは言っても、毎日がみがみ母ちゃんだし、ばたばたと忙しく過ぎていくのだけど。

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