2011年8月25日木曜日

めじか

ここ中土佐町ではめじかの新子が旬を迎えている。
ほんとおいしいよ!

めじかは宗太鰹のことで、新子はその一年目のこと。
このめじかのこの時期の新子だけが刺身で食べられる。
宗太鰹とは鰹節にする鰹のこと。
二年目からは刺身では食べられない。あたるそうだ。
新子でも釣ったその日だけ、それも4、5時間のうちに食べるのがおいしい。
地元のおんちゃんは、「ぶりぶり感がたまらん」という。

とにかく冷やしておくこと。
さばく時も、さばいた後も、食べる直前まで、
食べる時も氷で冷やしている。
氷水を張った器に一回り小さい器を浮かべ刺身を入れ、
ここでとれる酢みかん(カボスとかスダチに近い)を、
たーーーーっぷり絞って、皮をすってかける、
そして醤油を少し。
たっぷりのたれに浸かっている。
それがうまいのなんの。
身がしまってぶりぶりしている。

“めじかの新子”こそ、ここでしか食べられない。
高知と言えば“かつおのたたき”だ。
確かにおいしい。
しかし、送ることもできるし、他でもあがる。
新子はここでしか、今しか味わえない、中土佐町の味だと思う。

私は長崎で育った。
捕れる魚は似ている。
青魚は好き。
そして、ここで知った新子の味は、
ここに移り住んだ喜びの一つだ。




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