2011年8月19日金曜日

五右衛門風呂

我が家は五右衛門風呂です。
薪で沸かすというだけでなく、形もまさに釜です。
焚口から丸いお釜のそこが見えていて、まさに巨大な釜で湯を沸かしているのです。

昔のなぞなぞに「下は大火事、上は大水、な~んだ?」
まさにその世界!
外で「湯加減どう?」「ちょっとぬるい、沸かして」
なんて、追い炊きしてもらって入っていると、とても気分がいいのですが、
まさに五右衛門の気分が味わえる?

私たちは基本的に家で仕事をしているから、夕方になると風呂が沸かせるのだけど、
お勤めをしているととても無理ですね。
お風呂はとても気持ちが良くて、余裕があるときはとても贅沢な気分です。

でもたいてい夕方からは世の母ちゃんは忙しい時間。
仕事は片付かなかったのに、ご飯の支度に洗濯物…畑の世話もしたいし、
子供が帰ってくると「お腹空いた、何かない?」「犬の散歩行きなさいよ、えさも」
「いーや、その前にお腹空いた」とかなんとか。
その上、風呂を沸かさなくてはならない。
夜はゆっくりしたいものだし。
そうなると、気持ちに余裕がなくなるときがあるのです。
「風呂沸かすの、メンドクサイ…」
でもお風呂に浸かった時の気持ちよさのために、
力を振り絞ります。 (オオゲサダナア)

夫がいるときは夫に沸かしてもらいます。
火がついてさえいればその後は定期的に火の世話をすればいいのです。
忘れて消えてしまう時もありますけど。

子供たちが小さい頃は夕方沸かして順番に追い炊きしながら入れば良かった。
しかし、子供が大きくなってそれぞれがそれぞれの時間になって、
お風呂の時間もそれぞれになった今、
それぞれの時間に温度を調節しておくことが、とても手間取るようになりました。
夏はかまいませんけどね。

薪を常備しておくのも大変だし、
夜遅くに帰ってお風呂を沸かすのは億劫なものです。

しかし、薪のお風呂を止めたいとは思いません。
火を焚くということは本能的に好きです。
炎を眺めているのは飽きません。
今では子供たちも一応沸かせます。
何と言っても気持ちいい!

火の世話をすることや菌を育てることは、
女性の本能をくすぐるのではないかしら?

そしてやはり「薪で火を焚いてお風呂に入っている」ということ自体が、
今の世間ではなかなか味わえない贅沢なことなんではないかな、
と思っています。


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