2011年8月17日水曜日

挑戦 其の二

自転車で走る速度はだいたい20キロらしい。
でも今回は上り坂があるのと、小学生の次男を連れているから、
時速15キロがいいところだろうか。
そうすると走りっぱなしで7時間。
休憩や昼食をはさんで、無理なく10時間あれば、
と私は読んでいた。
ただ途中でギブアップもありうるから、
とにかく一度は電話して、と言ってあった。

電話があったのは夕方5時前、
「後少しでキャンプ場で、たぶん公衆電話もうないき」
「えっっ!着いたが?」
「うん、思ったより遠かった」
「頑張ったやん」
そうです、よく頑張りました。
次男はといえば、すごく不機嫌で
「もう疲れた…すっごい疲れた」
と、たぶん明日は走れない、と言いたかったのだろう。
「キャンプ場に行ってご飯食べて、早く寝て」
「すっごい疲れた、もういや」
だから?あんたが行きたいって言ったんじゃなかったかあ?
って言いたいのをぐっとこらえて、
「よく頑張ったやん、すごいすごい!」

たどり着いたのはすごい!
しかし、明日は迎えに来てと電話があることを覚悟しました。
そう、車に2台も自転車は積めないのです、
頑張って帰ってきなさい、と言う覚悟です。

今回はとにかく行けるとこまで自転車で行く、
というのが目標でしたので、
すぐに次の日は同じ行程を戻るのです。
次男はきっと行きの道々、
帰りを考えると死んだような気分だったと思います。

朝から電話は鳴りませんでした。
昼にも鳴りませんでした。
そして暑い盛りの3時過ぎ、
「ただいまー、9時間19分!」
と言う声が庭でしました。
「うわーーー早かったね!お帰り」
不機嫌顔の次男
「もういや!絶対行かん。きつかった」
笑っちゃいますよねえ。
「でもえらかったえらかった。すごいすごい」

見事無事予定通り帰ってきました。
往復200キロ走った次男もすごいと思いますが、
その甘えん坊を励まし連れて行ったお兄ちゃんもえらかった。
もう私にはその体力はないし、挑戦しようという気力もないけれど、
きっと達成感とか爽快感とか、たぶんもろもろ、快感だろうな、
若いっていいなって、久しぶりに思いました。

後で聞くと、行きにすぐに指しかかる難所久礼坂で、
次男はすでに泣き言をいい、「帰ろー、もう帰ろー、もう無理」
と言っていたそう、ふふふ。


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