2012年4月4日水曜日

挑戦 再び

長男は中学卒業、この節目に、またもや自転車で旅に出ました。
受験が終わり、卒業して、浮かれ気味でした。
友達とスキー旅行へ行き、同級生のボランティア団体でUSJへ行き、
私達の出してやれるお金と小遣いを使い果たしていました。
しかし、自転車にはまっている今、行かせることにしました。
こんな気楽な休みは、そして次の機会はいつになるかわからないしね。

ただ、自転車でとこか行きたい行きたいばかりで
計画が現実味を帯びてこない。
まずは扶養されている身として、親の了承を得ないとダメでしょう?
費用も賄えなんだから…
準備は自転車をいじってばかりで、
行程や道程、時間や費用の算段にはなかなか進まず、
いらいらしてしまいました。

費用節約のため目的地は夫の実家。九州の福岡県八女と決めました。
やっとフェリーを調べJRを調べ、日程と費用の概算をたて、
親の了解を得て、準備完了。
夫とどのルートで行くかを検討して、
窪川大正十和から愛媛に入り、宇和島から八幡浜に行き、夜行のフェリーに乗る。
それが一日目、157km。
フェリーで別府に入り、大分市まで20km走り、JRで豊後森まで。
そこから自転車で八女、 夫の実家まで60km。それが二日目。
自転車なので無理のないところで九州の山はJRにしました。
ただしこれまた経費節約のため、
フェリーとJRでは自転車は分解して袋に入れないといけません。

同行する友達は自転車で遠出は初めてだったと思う。
いきなりでこれはきついでしょう。
そのペースも考えてネ、事故にあわないようにネ、
夜中のフェリーなので、夜間の行動気をつけてネ…
ばあちゃんの手伝い、きちんとしてネ、
遅くまで騒がないでネ…
あれこれとうるさい母ちゃんは指導してしまいます。
心配はしますから、浮き浮きもしますけど。

そんなこんなで一日目。
八幡浜についてから連絡がありました。
さすがに予定より遅れて疲れた声ではありました。
朝6時に出発しましたが、着いたのは夜の8時ごろ。
休憩はしただろうけど、14時間自転車漕いでいたんだ…って若さと可能性を感じますね。

二日目は夫のお父さん(長男のじいちゃんですね)が、夕方電話してきて心配な様子、
「電話するけど出ない…どこにいるんだろうか」
こちらから電話しても出なかった。
でも何かあったら連絡がくるはずだから、走っているんだろうと思いはするものの、
じいちゃんは鶴首。
それでも7時ごろ「着いた」の連絡。ほっとしました。
後で電話があり、「じいちゃんがご機嫌」とばあちゃんが言うから、
「酒でも勧めてないでしょうか」と聞いてしまいました。

そして、阿蘇や博多を満喫していましたが、帰る予定の日に嵐の予報。
嵐を避けて、一日早く出発することにして、帰って来ました。
帰りは比較的楽だったようです。
どうして帰りは早く感じるんでしょうね。
帰りは道程的に楽みたいでしたが、どうして知っている道は早く感じるんだろう。

別府では夜中にフェリー乗り場で時間を潰さないといけないので、
別府の私の親戚のうちに急遽連絡して、夕食を食べさせてもらい、
温泉(家のお風呂が温泉垂れ流し!)に入らせてもらって、もてなしてもらいました。

八女への滞在丸2日、自転車移動の日丸4日、という何とも自転車移動三昧な旅。
15歳男2人の贅沢な旅、今しかできないいい旅になったよね。
貴重な青春の思い出になるよ、たぶん。

今回の旅でも達成感がもたらす、いい顔になって帰ってきました。
15歳、親の元を去っていくのは時間の問題。イイコトダ。

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