2011年10月14日金曜日

生活感 その三

私たちにとって生活感の大切な一つに季節があります。
どういうところで生活感が感じられるか、と同時に、
どういう時に生活感があるかということ。

もちろん生活とは衣食住。
季節とともに衣も食も変わる。
住は?
狭い国土で、ねずみの寝床といわれるほど小さい家に住む日本人、
一部の方は家ごと替わる(避暑地に別荘とか)こともあるのかもしれませんが、
一般的には、家という器は同じ。

冷房装置や暖房装置が変わる、
敷物、カーテンが変わるとか?

我が家は古い農家を借りて住んでいます。
日本の民家は良く考えられています。

基本的に夏向きにできていますが、
夏は建具を取っ払って、ワンルームのようにしています。
開放感もあるし、家中の空気が入れ替わります。
朝日が当たらないのは難点ですが、夏は涼しいです。

そう冬は寒いです!
必死で抵抗しています。
建具を入れて、家の中を小さい空間に仕切ります。
暖房を入れても小さい空間だと暖まりやすいです。
そしてなるべく小さい空間で生活する。
あちこち暖めてたら大変ですから、
なるべく同じ部屋に集まっています。
土間には薪ストーブを設置し、
火鉢も使います(餅や干物や、色々焼けます)。
カーテンは嫌いなのでしませんが、布をあちこちにたらします。
隙間風だらけですから。

冬から春になると、家もじょじょに広がりだし、
開放的になり、気持ちまで広々としてきます。
同じ家にいても気分が新しくなり、とても快適。

同じ家にいても(家で仕事していても)必ず外につながっているし、
季節によって家族構成によって、色々と空間を替えて楽しめる。
だから風土に合った建物は優れものです。
大きくなくても外を取り込めば大丈夫。
先日の取材で、今年は早々と冬の家に変身しました。
火を入れるのはもう少し先ですが、冬が待ち遠しくなりました。
きっと冬になると寒くて、春が待ち遠しくてたまらなくなるんですけどね。

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