私たちにとって生活感の大切な一つに季節があります。
どういうところで生活感が感じられるか、と同時に、
どういう時に生活感があるかということ。
もちろん生活とは衣食住。
季節とともに衣も食も変わる。
住は?
狭い国土で、ねずみの寝床といわれるほど小さい家に住む日本人、
一部の方は家ごと替わる(避暑地に別荘とか)こともあるのかもしれませんが、
一般的には、家という器は同じ。
冷房装置や暖房装置が変わる、
敷物、カーテンが変わるとか?
我が家は古い農家を借りて住んでいます。
日本の民家は良く考えられています。
基本的に夏向きにできていますが、
夏は建具を取っ払って、ワンルームのようにしています。
開放感もあるし、家中の空気が入れ替わります。
朝日が当たらないのは難点ですが、夏は涼しいです。
そう冬は寒いです!
必死で抵抗しています。
建具を入れて、家の中を小さい空間に仕切ります。
暖房を入れても小さい空間だと暖まりやすいです。
そしてなるべく小さい空間で生活する。
あちこち暖めてたら大変ですから、
なるべく同じ部屋に集まっています。
土間には薪ストーブを設置し、
火鉢も使います(餅や干物や、色々焼けます)。
カーテンは嫌いなのでしませんが、布をあちこちにたらします。
隙間風だらけですから。
冬から春になると、家もじょじょに広がりだし、
開放的になり、気持ちまで広々としてきます。
同じ家にいても気分が新しくなり、とても快適。
同じ家にいても(家で仕事していても)必ず外につながっているし、
季節によって家族構成によって、色々と空間を替えて楽しめる。
だから風土に合った建物は優れものです。
大きくなくても外を取り込めば大丈夫。
先日の取材で、今年は早々と冬の家に変身しました。
火を入れるのはもう少し先ですが、冬が待ち遠しくなりました。
きっと冬になると寒くて、春が待ち遠しくてたまらなくなるんですけどね。
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