久しぶりのお出かけですから、
帰りにはどこか寄らないと気がすみません。
そこで今回は小豆島へ行くことにしました。
瀬戸内海の島は初めてかもしれない。
淡路島へ行ったことがあるけれども、
橋でつながっているし、
大きくって島といった感じがしなかったかなあ。
小豆島は瀬戸内で2番目に大きい島ですが、
島といった感じはしました。
「八日目の蝉」の小説と映画で
また人気が出ているのかも。
醤油とオリーブが有名ですが、その通りでした。
それに加えて、そうめんと石がありました。
島に入る前に、夜のビールとかつまみとか買っておかないとねえ、
なんて言いながら行ったら、マルナカもしまむらもありました。
秋の観光シーズンだからか、観光客もたくさん。
泊まったホテルもバスが2台くらい来ていました。
岡山へも神戸へも高松へも舟が何便も出ていて、
島だけど、私達の住んでいるところより街かもねえ、なんて。
海は内海だから、波はなくて、大きな湖みたいで、
その上水平線なんか見えなくて、島があちこちにぽこぽこあって、
高知の海とはずいぶん違う。
静かな海面を漁船やフェリーが行き交う様子は、
日本の美しい風景でした。
島は石の島で、平地が少なく、たぶん土も肥えていないので、
大豆や小麦の栽培に適しているんじゃないんだろうか。
そこで、醤油にそうめんで栄えた。
そして暖かく日当たりがよい斜面には、
日本でいち早くオリーブを栽培しだして当たった。
だから豊かな島なんじゃないんだろうか。
橋なんか架かんなくて良かったね。
「八日目の蝉」で出てきた千枚田は、また日本の風景で、
農村歌舞伎の舞台もきれいに手入れされていて、生きていました。
きっと映画がきっかけで「虫送り」の行事も
復活したんだろうと思います。
もともと米に虫がつかないための儀式(お祭り)だったのに、
それが観光客も来るくらいに注目されて、
日本の農村の美しい風景として脚光を浴びた。
千枚田や虫送りや農村歌舞伎を守り伝えていくことは、
サラリーマン世帯が増えた今は、
きっと大変なことなんだろうなと思う。
でも、それが見直され注目されたりすると、
地元の人は嫌な気はしないだろうな。
ただそれを守っていくことは負担だったりすると、
生活を守る=お金を稼ぐ、こととの両立ができなくて、
よそから来た人から
「こんなに美しい風景の中で暮らせて良いねえ」なんて言われても、
それでお金が稼げるわけじゃないんだよ、って言いたくなるんだろうな。
田んぼがあって米を作っても食べていけない世の中に政府はしてしまって、
日本の農家を苦しめ、農村の風景を壊してしまったのかな。
米を毎日食べているのにね。
島民があの千枚田で米を作って、食べていけるようにならないかあ。
千枚田も虫送りも、それが日常にあるからこそ、
美しいものとして感じられるんだけどなあ。
人間と自然が共存している美しさは、保存され観光地化されると、
魅力は半減するんだけどなあ。
小豆島は島として文化を保ちつつ、
岡山や香川との出入りが簡単だし、
海は穏やかだし、 いい島でした。
恋人のメッカ、エンジェルロードにも寄りましたよ。
地区毎に神輿が出る亀山八幡宮のお祭りを次の日に控え、
島は男衆総出といった感じで盛り上がり、
道路をあちこち封鎖して神輿が通っているから、
帰りのフェリーに危うく乗りそこねそうでした。
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