2013年10月4日金曜日

こんぴらまいり

この9月で、私ら夫婦は結婚20年を迎えた。
そこで子供たちも手がかからなくなったので、どこか行きたい!
となったのだが…
夫はお伊勢さんへとの案。
ちょうど式年遷宮の年であり、遷宮は20年に一度。
まだまだ階段の序の口
何だかぱちんと合わさったらしい。
しかし、そうなると、せめて2泊はしたい。
時間とお金がかかる。
気持ちが慌しいと出かけていても気が急くので、ちょっと乗り気でなかった。

そこで、私はとりあえず、手近な琴平神社を参ろうと提案した。
なかなか機を逃すとまたまた遠のくので、
別に信仰心が強いわけではないのだけど、
有名だけどまだ行っていない、琴平さんを参ろうと。
近場はなかなか行かないものです。
いつ四国を離れることになるかわからないのだし。

そこで1日2日と行って来ました、香川県と徳島県。

もちろん琴平宮も素晴らしかった。
1368段の階段も上りました。ちょっと筋肉痛。
海の神様なので夫もどうにか満足。
琴平さんからは讃岐富士も瀬戸大橋も見えます。香川の地形。

しかし、その前後の寄り道こそ楽しいものです。
香川に入ってお参りの前に、まず、うどん。
讃岐うどんは美味しい。そして安い。
山の中のわかり辛いところにあるのに流行っている山内うどんに。
ひやあつ(茹でて冷水で洗った麺を熱いおつゆに入ったもの)を食べた。
12時前で平日、入ったときは5組くらいだったけど、
昼に近づくと、ぞくぞく地元の工事のおんちゃんやら、トラックの運ちゃんやら。
建物も中も美しくはなく、ほとんどセルフサービスだし、愛想がいいわけでもないし、
しかし、美味しくて安くて親しみやすいのは、何とも嬉しい。
こぎれいな今時のうどん屋もできているけど、
入る気もしないし、流行っていないように見えるな。
やっぱりこれでしょ!
うどん屋さんもうどんも写真は撮っていないんだった。

そして、先日の国道439沿いと同じく、山岳集落。
切り裂かれた谷底に美しい川が流れ、それに沿って道路と線路があるんだけど、
道からは見上げても見えないところに集落がある。
もちろん道沿いにも町はあります。
しかし平家の落人の足跡から、急峻な斜面の上の方に、
まさかと思うところに集落がある。
その眺めはおもしろいものです。
地形に眺めにスケール感が狂います。
何個かの集落に上ってみたけれど、こんなところで生活していることは、
きっと同じ時を都会で暮らしている人々には想像できないだろうな、と思う。
こんなところで生活が成り立つことが信じられないだろうな。
下のこの部落の中心へも遠く、ましてや買い物とかしようと思うと、もっと遠く、
そこで何でもそろう訳でもない、となると、どうやって日常生活を過ごしているのか?
しかし逆にその集落で日常が回っているのならば、
それはこの上ない世界ではないかとも思える。
何らかの会社に属し、時間を費やし、それと引き換えにお給料をもらう、
というスタイルを一般的とされ、
それが安定であり、当たり前という常識を植えつけられた今の日本で、
きっとここはここで暮らしがやっていけるなら、ユートピアではなかろうか。
なんてことを考えました。

目的は琴平神社だったのに、たったの3行。
やはり信仰心は薄く、きっとご利益も薄かろう…
向こうの山の上にも集落が点在している
見えている集落よりもっと上にも民家があります
















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