2012年6月5日火曜日

兄弟

我が家は子供が3人いる。
長女(高3)、長男(高1)、次男(小6)。
先日、次男の授業参観があり、その後学級懇談があった。
次男の通う小学校は全校7人。
次男はほとんどを複式授業で過ごして来たが、
今年は4,5,6年生しかいないため、初めてに近い単式学級。

次男のクラスは男子2名、女子2名の4人。バランスいい。
そして全てが末っ子。
それがこの学校の閉校の危機でもあるのだけど。

話はそれてしまったが、その懇談会で「命の学習」の事がでた。
最近は「命の学習」というのを学校でやっている。
その中で妊娠中の事、生まれた時のエピソードとか赤ちゃんの頃のエピソードとか、
子供が親に聞き取りをしたりする。
母子手帳やへその緒、思い出の品なんかも要求されたりする。
次男は去年、それをやった。

そう3人目にもなると思い出せない。
確かに産んだし、出産なんてそれぞれに何かしらハプニングがあったはず。
でも特別に印象に残っている事は、3人目ともなると思い出すのが困難。
えーっと、あ、あれは、長男の時か?長女の時か?それとも君か?やっぱ長女か。
ってな感じ。

長女はきちんと記録があったり、写真も膨大な量あるし、
きちんとアルバムもあるし、初めてのお産は印象的だ。

それが3人目、思い出すために写真を見ようと思っても、
大して撮ってもいない上、整理もしていない状態。
それに最近はデジカメになって、写真はパソコンの中だったりして。
そう思うと、現像してアルバムに貼ることは、面倒くさくてもいいものだな。

搾り出した思い出話を学校へ持って行き、帰ってきた次男は、
「みんなお母さんが、あんまり覚えてないって言うがやって」と少し怒り顔。
その位でいいんだよ、息子よ。
それでもあなたは私の子供で(確かに産んだ)、どの子もみんな大切なんだ。
無事生まれて無事育ったという証拠でもある。

私は一人っ子だったから、家に他に子供がいる状態は想像できなかった。
一人っ子が嫌だと思った事もない。
むしろ大人になってから兄弟がいたら良かったなと思う。

兄弟を見ていると、みんな同じように大切なんだけど、
どうしても親の気のかけ方、かける所が違ってくるから、
それぞれに抱えているものが違う。
しんどいところと得しているところもそれぞれにあるはず。
それでいいんじゃないかと思う。面白い。
こちらも同時に同じ年を抱えているわけではないから、
上の子がこの年の頃どんなだったかわからないし、
すでに比べる事はできない。
みんな違っている。違いはわかっていても比べられない。
親もその都度必死なのよ。

それぞれの気性があり、兄弟、家族の中での位置づけがからまり、
性格ができあがって面白いではないか。
そう下に行くにしたがって、上の子がらみで思い出されてしまうのは仕方ないのよ。
そして来年はたぶん長女は家を出て、3年後には長男が出るであろう。
しばらくは次男の一人っ子状態があるはずだから、楽しみにしていたまえ。
その時は思春期、こっちがうっとうしがられているはずだけど。