うちの次男は小学5年生。
家の最後の小学生。
笹場小学校の運動会は毎年9月の最後の日曜日。
地区民合同運動会。
その名の通り地区の方々も参加して運動会をします。
小学校が中心ではあるのですが、
なんのなんのほとんどの家庭から参加して、
大人も熱くなる楽しい運動会です。
ここに引っ越してきて2週間で運動会でした。
その時は長女が小2でしたから、まあPTAとして見に行ったのですが、
結果、びっくりしました。
もちろん子供は頑張っていましたよ。
小さい学校でもその頃は30名以上いました。
丁度いい規模、自分の子もすぐわかるし、全ての子が誰かわかる規模。
驚いたのは、地域が5つの班に分かれているのですが、
それぞれのテントで朝から酒盛り、合間に競技に出て、燃えている。
前の北海道の時も学校は40名ちょいで、
地区民合同の運動会。
盛り上がってはいましたが、お酒は飲んでいなかったし、
子供、孫がいない世帯はほとんど参加していなかったようです。
わきあいあいとはしていました、もちろん。
でもこちらは子供がいようといまいと、年に一度の大騒ぎ。
一般の誰でも参加できる競技に班で対抗して得点がつく競技、
青年団(既婚者もいれば40代もいる)、最近は中高生の競技、
もちろん小学生のプログラム。
青年は係りの仕事に忙しく、テントではおでんにビールも売っているし、
自分たちも飲まなきゃだし、走らなきゃだし…
もちろん親は子供の競技見物がままならないほど忙しい。
去年辺りから残念なのは在校生が減ったこと、寂しいです。
良くなったのは、中高生の競技ができたこと。
卒業した若者が見に来ても、同窓会のように楽しめます。
でもどうしても寂しくなった感はぬぐえません。
地区自体が元気がなくなっているように感じます。
80戸あまりの笹場地区にとって、この運動会は、とても大切な行事。
地区から小学校が消えること、子供の声が消えることは、
とても悲しく、この地区の衰退になると思います。
たぶんそうして寂しくなった過疎地区はそこらじゅうにあるでしょう。
田舎でいいんです。
うっとうしいくらいの人間関係が今はみなおされているのです。
子供を育てるのにはいい環境です。
子供が育てられない地域は未来がないのではないでしょうか。
子育て世代は離れていき、年代が偏った集落になる。
笹場小学校、ただ今11名。
ぎりぎりいっぱいです、最小の。
私たちがここに移住して良かったと思う、最大の理由の一つが、
この地区のこの小学校であり、この運動会だったと思うから、
この小学校を残したい思いは強いものです。
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