2013年10月23日水曜日

2羽のひな

ひなですが、次の日の夜から早朝にかけて、死んでしまいました。
残念です。
発見した次の日、世話をする人が誰もいなかったのがいけなかった。
最初に帰ってきた長女が、弱ったひなをはらはらと世話していましたが、
その後、私が帰り、もうできることはないなあ、と。
とにかく温度確保で、ペットボトルあんかで温め、
時折水を口元に持っていくくらいしか…
あとはそっとしておいてあげようと。

発見した時、もう親は育てないだろうと判断したのですが、
親元に持って行ってみればよかった…
世話できる人を探せばよかった…
連れて行けなかっただろうか?
と、あれこれと後悔してみる。

小さい生き物の小さい命は、あっという間に消えてしまいます。
なぜか毛が生えていると気持ちが違いますね。
虫とか魚とかカエルとか蛇とか、同じ命でもなぜか情がわかない。
って人それぞれでしょうが、そこが何だか矛盾していて、
頭では差別じゃあないか、と考えるんだけど、仕方ない。
毛が生えて、更に哺乳類になると、親近感が増すというもの。

そして、命が消えようとしている時、
何もできない、見ていることしかできない、祈ることしかできない、
そんな切なさを儚さを無力さを感じます。
命はそれこそ神のみぞ知る。

何度も飼っては死なせてしまった動物が裏庭に埋まっています。
それはどれもいつでも何かを教えてくれます。

2013年10月20日日曜日

生姜の花と鶏のひな

生姜ってどういう葉っぱで、どういう花が咲くか、
ここに来るまで知らなかった。
高知に住みだした頃、生姜畑を見て、
「何の畑だろう?あの背の低いサトウキビみたいの」
って車から眺めていたりした。
お店に並ぶときは、もう畑での姿は想像できない。
そんな野菜はたくさん。魚も然り。
生姜のバイトで、今年は花を多く見かける。
そのつぼみをもって帰ってきたけれど、どんな花が開くのか。
花が開いたらお知らせします。

さて、今日、次男が部屋にしたいと言っている納戸の奥の座敷を覗いていたら、
たくさんの大家さんの荷物のどこかから鳥の声。
長男と捜索。
屋根裏に鶏が勝手に登っているのは知っていたし、
その時も屋根裏にいて、長男が探っていると、
「卵6個発見!巣を作っちゅう(土佐弁、作っている)。ひなはいない」
やはり座敷かと荷物をかき分け探しているといたんです。
奥の建具の裏からひよこ2羽発見。
可愛いんです。
そろそろ入れ替えなきゃなあ、ひな生まれないかなあとは思っていたんだけど。
しかし、育つでしょうか?
どうも屋根裏で生まれて、天井が腐ちている穴から落ちたのではないかと推測。
最初の鶏をもらった時より、ひよこ釣りで飼った時より小さいんだけど。
きなこを水で溶いて、古くなったアマランサスも入れてあげると食べてはいます。
元気で鳴いてもいます。
もしこんな小さい時から飼って親まで育ったら、食べられるかなあ。
他の6個も孵ってくれるといいんだけど。
このままだと情がうつってしまう…
何でも赤ちゃんって可愛いもんだからなあ。
そして、もっぱら生意気盛りで最小限しか口をきかない、
動物好きの長男が久しぶりに生き生きとした顔を見た。

2013年10月19日土曜日

またまた台風

伊豆大島での台風被害、すごいですね。
お見舞い申し上げます。

近年、災害被害が続いています。
ここも南海地震がいつ来てもおかしくない時は続いています。
我が家も地震の際は最悪の津波が来た場合、水没してしまいます。
明日は我が身と危機感を持つべきですね。

昨日から生姜の収穫のバイトに行っています。
今年は夏の日照りで、7割程度の収量だとか。
去年は雨が降りすぎて病気が蔓延したらしい。
まあ、豊作の年もあるわけですが、それはそれで、値が下がるし。
下手に採れるより捨てたほうが良い時もあったり…
農家をやっていくのも大変です。
この国って一体…
自分の国の食料をどう考えているのでしょうか。

高知県でオスプレイを使った、米軍と自衛隊による訓練が計画されています。
災害復旧の訓練と言われても、それは名目上でしょう。
なんだかなあ、戦争も見え隠れ。
TPPも然り、アメリカの思うがままです。
きっと国の一部の富裕層が更に富み、一般庶民は生活は苦しくなるのでしょう。
それが国のトップの目論見。
大多数の国民の生活はどうでもいいみたい。

まあ私はそんなに裕福になりたいわけではなく、
ただ穏やかな生活を送りたいだけで、
きっと多くに方々がそう願っているだけで、
それを国が守ってくれていると、
自然に国を愛する心は生まれるのではないでしょうか。


2013年10月15日火曜日

うちの庭

今日は太平洋沖にある台風の影響で雨模様。
これで随分と秋らしくなるでしょう。

なのにうちの庭や畑には、
ランタナや夏水仙(うちの父はたますだれと呼んでいた)が咲いています。
るこう草も。

ホトトギスも咲き出しました。
地味だけどよく見るととてもおしゃれな花です。
最近は鉢植えも元気になってきました。

ほどよく人の手が入って、
気取ってないけど植物が生き生きとしている庭。
そんな庭に憧れます。
荒れた感じのしない四季を感じさせてくれる庭。

ランドスケープをかじっていましたから、
植物の名前は少しは知っています。
それに植物は好きです。
散歩していても街を歩いていても、目がいってしまいます。

しかし私、植物、特に花を育てるのが下手です。
女の人は子供の手が離れるまでは、花を育てたり、
庭仕事は下手だと聞きます。
花を庭を育てているどころじゃないということでしょう。
花も庭も気持ちがいります。
丹精込めて、って言うけれど、
気持ちが子供にいっているあいだは、
丹精込められないんだろうなあ。
逆に、女は何かを育てていたいものなんでしょうか。

だからあと3年くらいは花は育てられません。
という言い訳ですけど。

私より少し年上(50代以上)の方々は、
植物をよく知っている。
たぶん身の回りの自然一般のことも、四季折々のことも、
またそれを感じる情緒も、優れている。
それはその楽しみも知っている、ということ。
どうしてなんだろう。
子供時代に何もなかったからだよ、って言われたけど、
恵まれているようで、実は大切なものをなくしてしまったみたい。
たくさんの製品に囲まれるようになり、
しかしそれと引き換えにしたものは、
とても大きなものだったんではないだろうか。
そして今の子供たちが大人になる頃にはどうなっているんだろうか。

まあしかししかし、秋はやってきました。
人間の都合なんて関係なしに季節は流れていき、
もうすぐ年末がやってきます。











2013年10月10日木曜日

トホホなこと

先日の旅行でのこと。
初日は、こんぴら参りとうどんがメインで、
二日目は西祖谷渓谷の方をドライブしながら帰る、
通ったことない道で、というのが目的。

そしてその二日目。
朝はゆっくりとしてホテルを出て、国道から県道に入り、
しばらく行くと小さな橋がかかっていて、
渡っていると、川沿いに家が数軒並んでいる様子が美しく、
怠惰ながら他に通行している車もなく、橋の途中で車から写真をパシャリ、
そして眺めながら、ゆっくり出発すると、
前で工事中の交通整理のお兄さんがいて、寄ってきた。
日本人ってこういうの好きだよね
てっきり注意されるかと思っていたら、
「どちらから?
ここ曲がって行くと、東洋一の岩壁の景色のいいところがあります。
もう少しすると(紅葉の時期)になるとたくさん写真撮りに来ます」
なんて言うじゃないですか。
曲がる予定なんて全くなかったんですけど、
急いでいるわけでもないし、そんなに遠くないって言うし、
東洋一なんて言われたら、行ってみるしかないか、
って曲がったのが…

すぐに舗装はされているけれども狭い急峻な山に張り付いた道になり、
そしてなかなか着かないななんて言いながら、しばらく行くと、
何箇所かで間伐しているではないですか。その関係者しかいない。
絶対に通れないでしょ!って叫びたくなるくらいでかいトレーラーが、
山積みの木材を積んで下りてゆくのであった。
こんなところで作業しているとは想像していたけれど、
山師って大変、いつも命懸けだなあ、なんて思っちゃいました。
もうだいぶ来たし、道路脇に「落石注意」の看板が目に付き、
そして実際土砂やら折れた枝やら、石やらが落ちている。
西祖谷渓谷
その落石が大きくなってきて、
「なんかやばい、前のようにパンクしたらやだから、
そろそろ引き返したほうがよかろう…
きっともうちょっとだけど、シーズンオフだからか道が悪いもんね」
と、ゆっくりと回れるところを探していたら、
プシューーーーーーー、とでかい音!
「やられたーーー」って、もう意気消沈。
パンク(涙)またお金かかる…
仕方ないので、スペアタイヤに換えました。
以前にも足摺でやったんです、あんま通らない道でパンク。
まあ二人でしたから、気持ちもどうにか持ち直し、
「やっぱ戻ろう。もうパンクできない。
あとどれくらいで着くかわからないし」
ってまたもやゆっくり戻りました。
かれこれ一時間以上。
警備の人になんて言おうか…

元のところで、走り寄ってくる警備員…
運命の分かれ道になった橋で撮った写真
「すみませーん、道間違えてました、あっちから上るんでしたあ、
ほんとご迷惑おかけしました。すみません」
とぺこぺこと…橋の反対を指差しているではないか…
あちゃーやられたー
ちょっといかつい顔して真っ黒に日焼けした、
何だかちょっと売れない芸術家みたいなお兄さん(たぶん同年代)が 、
笑うと人懐っこそうだったから、もう笑うしかなかったですよ。
トホホ

2013年10月4日金曜日

こんぴらまいり

この9月で、私ら夫婦は結婚20年を迎えた。
そこで子供たちも手がかからなくなったので、どこか行きたい!
となったのだが…
夫はお伊勢さんへとの案。
ちょうど式年遷宮の年であり、遷宮は20年に一度。
まだまだ階段の序の口
何だかぱちんと合わさったらしい。
しかし、そうなると、せめて2泊はしたい。
時間とお金がかかる。
気持ちが慌しいと出かけていても気が急くので、ちょっと乗り気でなかった。

そこで、私はとりあえず、手近な琴平神社を参ろうと提案した。
なかなか機を逃すとまたまた遠のくので、
別に信仰心が強いわけではないのだけど、
有名だけどまだ行っていない、琴平さんを参ろうと。
近場はなかなか行かないものです。
いつ四国を離れることになるかわからないのだし。

そこで1日2日と行って来ました、香川県と徳島県。

もちろん琴平宮も素晴らしかった。
1368段の階段も上りました。ちょっと筋肉痛。
海の神様なので夫もどうにか満足。
琴平さんからは讃岐富士も瀬戸大橋も見えます。香川の地形。

しかし、その前後の寄り道こそ楽しいものです。
香川に入ってお参りの前に、まず、うどん。
讃岐うどんは美味しい。そして安い。
山の中のわかり辛いところにあるのに流行っている山内うどんに。
ひやあつ(茹でて冷水で洗った麺を熱いおつゆに入ったもの)を食べた。
12時前で平日、入ったときは5組くらいだったけど、
昼に近づくと、ぞくぞく地元の工事のおんちゃんやら、トラックの運ちゃんやら。
建物も中も美しくはなく、ほとんどセルフサービスだし、愛想がいいわけでもないし、
しかし、美味しくて安くて親しみやすいのは、何とも嬉しい。
こぎれいな今時のうどん屋もできているけど、
入る気もしないし、流行っていないように見えるな。
やっぱりこれでしょ!
うどん屋さんもうどんも写真は撮っていないんだった。

そして、先日の国道439沿いと同じく、山岳集落。
切り裂かれた谷底に美しい川が流れ、それに沿って道路と線路があるんだけど、
道からは見上げても見えないところに集落がある。
もちろん道沿いにも町はあります。
しかし平家の落人の足跡から、急峻な斜面の上の方に、
まさかと思うところに集落がある。
その眺めはおもしろいものです。
地形に眺めにスケール感が狂います。
何個かの集落に上ってみたけれど、こんなところで生活していることは、
きっと同じ時を都会で暮らしている人々には想像できないだろうな、と思う。
こんなところで生活が成り立つことが信じられないだろうな。
下のこの部落の中心へも遠く、ましてや買い物とかしようと思うと、もっと遠く、
そこで何でもそろう訳でもない、となると、どうやって日常生活を過ごしているのか?
しかし逆にその集落で日常が回っているのならば、
それはこの上ない世界ではないかとも思える。
何らかの会社に属し、時間を費やし、それと引き換えにお給料をもらう、
というスタイルを一般的とされ、
それが安定であり、当たり前という常識を植えつけられた今の日本で、
きっとここはここで暮らしがやっていけるなら、ユートピアではなかろうか。
なんてことを考えました。

目的は琴平神社だったのに、たったの3行。
やはり信仰心は薄く、きっとご利益も薄かろう…
向こうの山の上にも集落が点在している
見えている集落よりもっと上にも民家があります