2011年9月26日月曜日

地区民合同運動会

うちの次男は小学5年生。
家の最後の小学生。
笹場小学校の運動会は毎年9月の最後の日曜日。
地区民合同運動会。
その名の通り地区の方々も参加して運動会をします。
小学校が中心ではあるのですが、
なんのなんのほとんどの家庭から参加して、
大人も熱くなる楽しい運動会です。

ここに引っ越してきて2週間で運動会でした。
その時は長女が小2でしたから、まあPTAとして見に行ったのですが、
結果、びっくりしました。
もちろん子供は頑張っていましたよ。
小さい学校でもその頃は30名以上いました。
丁度いい規模、自分の子もすぐわかるし、全ての子が誰かわかる規模。
驚いたのは、地域が5つの班に分かれているのですが、
それぞれのテントで朝から酒盛り、合間に競技に出て、燃えている。

前の北海道の時も学校は40名ちょいで、
地区民合同の運動会。
盛り上がってはいましたが、お酒は飲んでいなかったし、
子供、孫がいない世帯はほとんど参加していなかったようです。
わきあいあいとはしていました、もちろん。

でもこちらは子供がいようといまいと、年に一度の大騒ぎ。
一般の誰でも参加できる競技に班で対抗して得点がつく競技、
青年団(既婚者もいれば40代もいる)、最近は中高生の競技、
もちろん小学生のプログラム。
青年は係りの仕事に忙しく、テントではおでんにビールも売っているし、
自分たちも飲まなきゃだし、走らなきゃだし…
もちろん親は子供の競技見物がままならないほど忙しい。

去年辺りから残念なのは在校生が減ったこと、寂しいです。
良くなったのは、中高生の競技ができたこと。
卒業した若者が見に来ても、同窓会のように楽しめます。
でもどうしても寂しくなった感はぬぐえません。
地区自体が元気がなくなっているように感じます。

80戸あまりの笹場地区にとって、この運動会は、とても大切な行事。
地区から小学校が消えること、子供の声が消えることは、
とても悲しく、この地区の衰退になると思います。
たぶんそうして寂しくなった過疎地区はそこらじゅうにあるでしょう。

田舎でいいんです。

うっとうしいくらいの人間関係が今はみなおされているのです。
子供を育てるのにはいい環境です。
子供が育てられない地域は未来がないのではないでしょうか。
子育て世代は離れていき、年代が偏った集落になる。

笹場小学校、ただ今11名。
ぎりぎりいっぱいです、最小の。
私たちがここに移住して良かったと思う、最大の理由の一つが、
この地区のこの小学校であり、この運動会だったと思うから、
この小学校を残したい思いは強いものです。

2011年9月20日火曜日

習性

子供というものは、生き物を拾ってくるものです。
生き物だけではないのですが…
そして、飼いたがります、困ったことに。

昨日は中3にもなる動物好きの長男が子猫を拾ってきました。
私に怒られるとわかっているから、すぐにこそっと縁側に持って行きます。
先日のハムスターもそうでした。
まあ、昨日も何か持ち帰ったな…とはすぐにわかりました。
縁側で何やら弟とこそこそやってます。
生まれて間もない猫でした。
そうです、かわいいんです、とっても!



















そしてお決まりのように飼いたいと言います。
困ります。
すでに、犬、亀、にわとり、ハムスター、くわがた…
猫はかわいいんですけど、家では飼えません。
近所で悪いことするかもしれないし、
長女はアトピーですし。

助かるかわからないけど、小さな命だし、
長男に見つけられたのも縁だろうし、
飼ってあげたいんだけど、
でも命なんです。
そう簡単に飼って、その後飽きたから捨てたり、死なせたりできないんです。
まあ飼ってしまえばかわいくなって、そんなことできないんですけど。

迷いましたが、夫と長男と話して、
やはり元いた場所に返すことにしました。
可能性は低いけれど、親猫が探しているかもしれないし。

そしたら、家族ぐるみで付き合っている友人宅で飼ってくれる事になりました。
一件落着です。
すぐに見に行けますしね。
子供らも安心しています。
そしてどうにか助かりそうです。
ほっとしました。
たぶん何日か前に近くで猫がしかれていたらしく、
それが親猫ではないか、それで子猫が探して出てきたのではないか。
そこで長男に拾われた。

子供はいろいろ拾ってきました。
子猫は親を探していました。おっぱいも探していました。
そして何にしても小さいものはかわいいのです。
すべて本能で習性ではなかろうか…

2011年9月14日水曜日

神祭

ここ中土佐町の久礼八幡様では秋の大祭があります。
土佐三大祭です。
旧暦の8月14日で今年は9月の11、12日でありました。

宵祭りは、御神穀さんといって、夜中にあります。
頭家から八幡様まで松明が出て、見ごたえがあります。
次の日は出店が出て、夜には花火大会、最後の日は舞があり、
期間中、久礼の町は賑わいます。
私の住む集落は隣の笹場という集落ですから、
久礼に出ないとその賑わいはわかりません。
久礼の人たちは神祭の何日も前から血が騒いでいるようです。

引っ越して何年かは親子で出かけていました。
最近は子供が大きくなり、それぞれ友達と行くようになり、
私は夫婦で花火大会を駐車場で眺めるようになりました。
そこで子供を待って、連れて帰るという具合。

出店に子供同士で行くようになって最初の年、
動物好きの長男はひよこを持ち帰りました。
けづめが出て、とさかも見えるようになったころ、ばったりと死んでしまいました。
長男、泣きまして、裏に埋めました。

次の年は長男次男2人してひよこを持ち帰りました。
もううんざりでした、学習しないのか!と。
その日のうちに見る見る弱り、夜には生きているのにアリがたかり、
アリを払い、やわらかい布に横たえてあげて、見守ることしかできない悲しさ。
死んでいくのを見守ることしかできないのです。
大泣きに泣きました。
目の前で小さな命が消えていくこと、私たち人間は何もできないこと、
子供にとってだけでなく、私も声が詰まりました。

次の年、ひよこ釣りは姿を消し、ハムスターを持ち帰りました。
ほんとに学習しないのです。
しかし、ハムスターは長く生きました。
でも世話を怠ったとたん死んでしまいました。
カブトムシの時もあったような…

それから2,3年は持ち帰らず、
何と今年、またもやハムスター!
買ったのに家で飼えない友達にもらったそうです。
いらないって言うはずありません。
は~~~~、ほんとに懲りない人たちです。

かわいいんですけどねえ、お金を出して生き物を買うのは嫌いです。
命を預かっているんですもの、今度こそ寿命ねって言えるまで、
きちんと世話するように!

2011年9月12日月曜日

畑の今

家の入り口に畑があります。
隣のおばさんが使っていました。
私が使いたいと少しづつ侵略して、
とうとう半分以上を乗っ取ってしまいました。

しかし、私は世話をサボって、
すぐに草をぼうぼうにしてしまいます。
夏は特に。
ほんとにあっという間に草は大きくなります。
私が植えたものは成長が著しくありませんが…
まあそれが自然の力、ということにして。

そう、紫蘇だけは毎年、勝手に出て勝手に大きくなって、
そして、今は紫蘇畑。
木のように太くなった紫蘇を、
今は抜かなきゃ秋の準備ができません。

そこで今年はちゃんとした紫蘇ジュースを何度か作りました。
葉っぱがきれいなうちには紫蘇のしょうゆ漬けも作りました。
今日も最後かなあ、と思いながら紫蘇ジュースを作りました。

きれいな色の紫蘇ジュース、
殺菌作用があり、夏ばてに効き、
アトピーや花粉症にも効くといわれています。
でもおいしいから飲んでます。

植えたわけでもない紫蘇が、
今は畑の主になり、きっと来年もはびこってくれるから、
来年はもっと紫蘇のレシピの幅を広げておかないと。

いやいや来年は紫蘇畑なんかにはしない。
紫蘇は必要な分だけ残して、
きちんと世話をして、色んな野菜が採れるよう、
素敵な畑にして見せるのだ!

2011年9月6日火曜日

夏休み疎開プロジェクト 終了報告

この夏休みの疎開プロジェクトが終了しました。
おおむね好評でした。
合計6家庭の方がこの笹場に訪れ滞在してくれました。
受け入れるほうとしても初めてのことばかりで、
対応が充分でないことや、始まってみないとわからないこともあって、
ご不便もおかけしたことと思います。
でもこちらとしても楽しめて、有意義な夏休みでした。
はい、あっという間でした。

早くから参加して長く滞在してくれたTさん一家。
学校の主のように何でも任せっぱなしになっていました。
Oさん母子は、ママチャリで動ける行動派、
田舎では目だっていたようで、おばちゃんたちに聞かれました。
秀くんが高熱を出して、とうとう夜中に救急車を呼ばなくてはいけなくなって、
きっと不安だったろうなあ、って思います。
大変だったのに「高知が楽しかった」と言っている秀くん、待っているよ。
Kさん母子は、Tさんとこの2歳男児同士のバトルが見もの。
お母さんはお上品でおっとりした方、あんなお母さんほしい。
やってくる前の日にオーガニックマーケットで出会ったSさん母子には、
なんだか縁を感じたものです。
短い滞在なのに酵素ジュースを作ってくれました。
ふうちゃんは地図がすぐに頭に入って、迷子にならない能力があった!
私もその力がほしい。
甘酒教室をやってくれたMさん、ローフードや発酵食品のことを教えてもらって、
今は我が家は毎日甘酒飲んでます。子供が大好き。
お人形さんみたいな母子でした。
酵素玄米も挑戦します。
最後になって片づけをきっちりしてくれたNさん。
やんちゃなくりくりマルコメ君を2人連れているのにおしとやかで、
毎日どたばたの私は見習わなきゃなって思っちゃいました。

振り返ってみれば色々ありました。
私にとってもとても刺激的でした。
久しぶりに都会の空気をすった気がしたし、出会いが新鮮でした。
今、福島近辺はもちろん、関東のお母さん方も色々な思いを抱え、
日々考え悩み、選択をして生活していると思います。
日々の何でもないことまで何事も気にして生活していくことの大変さ。
「ここに来て久しぶりに水道水を飲みました」
「この夏初めて泳いだよ」
「きゅうりが丸かじりしたかったよ」

でも大半を母子で過ごしたことで、それもお家じゃないとこで、
「やっぱり家族が一緒でなくてはいけない」と感じた方もいました。
そうなんですよね、お父さんにとっても家族が必要だもの。
向こうでの生活は色々な規制があってきついものだけど、
家族が離れていることのストレスもきついのです。
子供が小さければ小さいほど。

どうして国民がこんな思いをしなくてはいけないのか。
それを考え出すと腹が立つことばかりなのだけど、
考えてとりあえず良かれと思われる方法を選んで、
できることをするしかないのかな。

とにかく、この笹場を総勢6家族20名の方が体感してくれたのです。
そして「また来たい」と思ってくださって、
そしてこの笹場をふるさとのように思ってくれている方がいる。
それはとても大きな収穫です。

皆さん、実家に帰るように、また笹場へ来てください。

雑魚寝ですが、待ってます。

2011年9月2日金曜日

お知らせ

明日の高知オーガニックマーケットはお休みします。
台風12号が今夜あたり高知県に接近します。
今は雨が降ったり止んだり、風は少々、台風接近中といった感じ。
2,3日前から海は大荒れでした。
市自体はあるかもしれませんが、tsummugi紬はお休みします。
市の開催情報はこのHPで確認してください。

布物、雨風に弱いです。
お客さんもゆっくり見られません。

来週はきっと秋晴れとなってください。