2014年4月15日火曜日

選挙フェスティバル


先週末、金曜土曜で、
伊方町長選挙の手伝いに行ってきました。
恥ずかしい話、そのことを知ってはいたんだけど、
新聞で見出しを読んだ程度でした。
友人の田んぼの手伝いを少しした日、
友人が伊方の選挙に行ってくるってう言うもんだから、
え、私も行こうかなってな感じ。

現職、前職、副町長の三つ巴の選挙のはずが、
脱原発を訴える「おただゆたか」さんが立候補。
愛媛県伊方町からの推進派3人に高知県出身の脱原発派が対抗。
伊方原発は次なる再稼働に名前が上がっていて、
原発保有地の首長選の始まりでもある。
まあとっても不利な選挙ですよ。
伊方町は先の大合併で、
瀬戸町と三崎町の3町から成り立っています。
瀬戸と三崎にとってみたら、
合併によって原発の恩恵が受けられるはずだったんだろうな。
住民の声ではそれは感じられないそうだけど。
伊方原発は三崎半島にあり、その先に瀬戸町と三崎町があるんです。
そしてそこに5千人が住んでいるそうです。
半島というくらいだからわかると思いますが、
その方々は原発事故が起こったら、四国の本土に向かっては逃げられません。
瀬戸内側からと九州(大分)側から海を渡って救助に来るらしいですけど、
どうかなあって感じですよ、津波も起こるだろうしなあ。
まあ、自衛隊とかが空から海から救助することをきちんと計画することを望みます。
原発は再稼働しないことは前提ですけど。

あー、選挙です。
一言で、楽しかった、おだたさん、長野さん、ありがとう。
そう選挙なんて選挙権を使うことくらいしかしたことなかったから、
大変さもわかったけれど、楽しさもわかったんです。
疲れたけれどね。
それは全ての人が自分の意思で支援していたからだと思う。
これは何かひとつのことに向かってみんなで力を合わせるイベントのようで、
だからみんなが自分のやれることを頑張っていたからで、
選挙は政(まつりごと)だって実感できました。
そう楽しんでやれることなんだって。
あー久しぶりにこんな感覚をありがとう。

それもこれもおだたさん、長野さんが必死だったし、
魅力的な政策を持っていたし、楽しんでいたからで。
おだたさんが、ただ脱原発を声を大にして訴えているだけだったら、
こうはいかなかったと思う。
伊方の魅力を訴え、過疎を逃れる対策を訴え、生活の安定を訴え、
それには原発を止めるべきだと訴えたから、
とてもわかりやすかったし、支援できた。
そしてやはり人柄も好感が持てた。
強い個性と主張を持ってはいるけれど、 
人の話をきちんと聞いてくれるし、ユーモアもあり、人間的であり、
人を引っ張っていく力のある人だと感じたよ。 ダンディーでした。
こういう人が人の頭に立つ人だって。
住民は安心して暮らせる気がする。

残念なことに結果は惨敗。104票獲得。
準備はほとんどできず、よそ者で…当たり前な話なのかな。
でもそうなると、この柵だらけの田舎町で、
貴重な1票を投じてくれた方の勇気を感じずにはいられません。
感謝感謝。
伊方町が他の原発地元の選挙の先駆けとなれれば良かったんだけど。
次を見据えて行きましよう。希望は見える。


おだたさんや選挙の話は、尽きませんが、伊方町の話。
とても美しいところです。
残念なことに過疎で寂れてはいますけど。
瀬戸内海と宇和海に挟まれた細い半島で、
愛媛県の例に漏れずいろんなみかんの産地で、
海の幸にも恵まれているし、林業も盛んみたいだった。
急峻な斜面と海が迫っていて、
それに張り付くように集落があり、
それが美しい景色でした。
どこにいってもテトラポットは景色を乱しているけれど。
三崎港から大分の佐賀関にフェリーが出ていて、
九州出身の私たちは何度も乗りました。
でもゆっくり集落を回ったことはなくて、
今度は九州に帰るときにゆっくり歩いてみたいなあって思っています。
長崎育ちの私は坂道には慣れているけれど、
選挙運動の最後に行った与侈(よぼこり)という集落での、
直角階段地獄は答えましたよ、おだたさん。



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