2016年5月10日火曜日

必要な物

引越しの準備を始めました。
つくづく思います、必要なものってほんの少し。
引越しを続けてきたのに、ここにきて長居をしてしまい、
14年の間に、「必要ないのに捨てられないもの」がたーんとできてしまいました…
必要なものの半分は換えのきくものだったりする。
捨てられないものは換えのきかないものがほとんど。

被災された方のことを思う。
きっと換えのきかない物をなくすことは悲しいものです。
命には換えられないけれど。

この14年の間にも引っ越したい熱はずっとあったけれど、
この地の住み心地が良かったことと、子どもが学校へあがったから。
ここで子育てができたことを嬉しく、ありがたく思います。
きっと子どもたちはふるさとというとここを想い、ここに帰ってくるんだろうな。
泊まるところには困らないだろう。
そこに実家がないけれど。

次男は引越しをしぶっている。
ここから高校へ通っている今はとても大変なのに。
私たちと違って、ここで育ち、ここしか記憶にないんだから、
あたりまえなんだろうか。
特に感傷的だからな、あいつは。
いつかのお菓子の箱を捨てられないくらい。

いつか使うつもりの寿司桶や糸車、
小さい頃から思い出の品やお土産やら、
どこで手に入れたのかわからない古い時計やら、
プレーヤーもないのにレコードやら、ほとんど見返すこともない写真の山、
なぜか鹿の頭骨もあるし、
子どもの落書きやら、作ってくれた工作やら、
…どこかで拾った石ころまで…
14年の歳月をどこまでシェイプアップできるだろうか。
次男のことをどうこう言えません。
果てしなく思えますが、整理整頓大事です。
放浪癖のある私たちは荷物は最小限にしたいもの…

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