8月、長崎で育った私は夏休みの楽しい思い出とともに、
夏は悲しい季節でもあります。
戦争の色を濃くする季節。
小さい頃は嫌いだった戦争教育、体験談を聞いたり読まされたり…
いやだいやだと思いながらも聞かされた経験は、
それでも今では大切なことだったと思えます。
蝉時雨とともに、灼熱の中で咲く夾竹桃とともに、
陽炎の中で焼け野原を亡霊のようにうろつく人影を見た気になる。
日常を一瞬に奪われ、地獄と化し、一番の被害者は一般市民であり、
そんな国を挙げての人殺しは、どんなことがあっても阻止するべき案件です。
今となっては父からも母からも実体験は話してもらえませんが、
私が知っている父母の戦争体験を子供たちに、
耳にタコができるくらい聞かせておかなければなりませんでした。
今からでも遅くはありません。
私は戦争を知らなくても、肉親は体験者で、
うちの子たちにとっては、会ったことのあるジジババですもの、
少しは実感がわくはずです。
これからは私たち戦争を知らない世代が語り継いでいかなければなりません。
明日は終戦記念日、この時くらい戦争の被害者に思いを馳せ、
もう絶対に戦争はすまいと、人間は再確認するべきです。
0 件のコメント:
コメントを投稿